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父の手術と入院を機に、多額の借入金が判明

ご相談内容

相談は、所有者(男性)の息子様(30代・男性)からでした。

一軒家の所有者であるお父様が出勤途中で倒れ、病院に運ばれたと連絡があったそうです。急性の脳出血が明らかになり、すぐに緊急手術を行い最悪の事態は免れたものの、意識がいつ戻るかも分からない状況にあったとお話しされました。

家族交代で看病しつつ、約2400万円の住宅ローン残債の問い合わせを進めていましたが全てお父様が管理していたため、ほかの家族の方は支払に関して全く分からず、銀行に問合せながら支払っていったそうです。

しかし、支払い清算を進めていると、家族は誰も知らない銀行ローンが200万円、さらに消費者金融等からの借入80万円があることが発覚。家族会議の結果、完治後も支払が厳しいとのご判断で自宅の売却を念頭に、当相談所へご相談を頂きました。

初期対応

売却前提のご相談でしたが、まずはご契約者にあたるお父様が意識不明の状態のため、「団体信用生命保険の適用」ができないか確認することをご提案しました。もしも適用することができれば、住宅ローンの支払は免除され、経済的負担が大きく軽減されると見込みました。

しかしながら住宅ローンを組んでいた第一抵当の銀行分は、年払いの保険料を支払っていない時期があった為不可。二番抵当の分についても、病院から必要書類を作ってもらったりしながら時間が掛かりながらも書類を用意し提出したにもかかわらず、不可と回答されてしまいました。

解決方法

団信が適用できず、やはり今後の支払は厳しいと判断し、任意売却によって清算を進めることになりました。

債権者である銀行に事情を説明しながらご家族を本人の代理人として立てながら進め、販売期間3ヶ月で購入者が見つかったタイミングでお父様の意識が戻り、会話できるまでに回復されました。

契約や決済引渡しに立ち会うことまでは出来ませんでしたが、病院でご本人確認をし、お取引の立会いはご家族で行っていただき、任意売却にて約2100万円で売却。併せてローン借入金・消費者金融からの借入金も清算しました。

病気によって治療費がかさむと共に、借入金などの債務が重なる場合には返済は厳しいものになると考えられます。似たケースでお悩みの場合は、抱え続けずにご相談いただけますと幸いです。

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